
皆様はじめまして。 25卒で新卒入社いたしました、ULIZAサービス部の浜川です。
PLAYでは毎年、新卒社員は入社後に技術研修を受け、その中でチーム開発に取り組んでいます。年度によって、チーム開発の期間やテーマなどは異なります。 私の代、25卒では自分たちで作るプロダクトを選定して、3人1チームで取り組むことになりました。
本稿では、新卒の技術研修にて、チームで取り組んだプロダクト開発についてご紹介します。約1ヶ月という期間で、私たちは何を考え、何を作ったのか。そしてそれがどのように実際の社内インフラとして運用されるに至ったのかをお話しさせていただきます。
チーム開発
では、どのようなステップでプロダクトを生み出していったのか、順を追って振り返ります。
テーマ選定:AI時代だからこそ「課題発見能力」
まず、私たちのチームでは以下の2つを主軸に開発するプロダクト選定を行いました。
- 社内で利用してもらえるもの
- 気づいていない不便を解決するもの
なかでも「気づいていない不便を解決するもの」 がもっとも大きな視点になります。
昨今、AIが目まぐるしい成長を見せる中で、「これからエンジニアに求められるものは何だろうか?」と私は考えました。コミュニケーションスキルや問題解決能力は当然ですが、AI時代になった今だからこそより強く求められるのが「課題発見能力」だというのが私の1つの答えです。
適切な指示さえ出せばAIが一定の品質でアウトプットを出してくれる現在、「何が課題なのか」を定義することこそがエンジニアの重要な役割です。 「ユーザ視点を持つ」とはよく言われますが、ユーザ自身すら気づいていない不便を見つけ出し、解決策を提示できてこそ、付加価値を生み出せるエンジニアになれると考えています。
隠れた課題の発見:PLAYは「モノ」を有効活用できているか
そこで私たちは、社内に眠る「気づいていない不便」を探すため、オフィスを散策することにしました。
企業を支える三大経営資源「ヒト・モノ・カネ」のうち、「PLAYでは『モノ(資源)』を有効活用できているのか?」という視点で社内を見渡しました。
そこで目に留まったのが、PLAYのオフィス16階の天井に設置されている大きなディスプレイです。そこには東京と福岡のオフィスの監視カメラの映像が切り替わりながら表示されていました。
しかし、しばらく観察していても、それを見上げているのは社内でもごく少数の人しかいませんでした。
「誰も不満には思っていないけれど、この立派なディスプレイ、もっと良い方法で有効活用できるのではないか?」 これが、私たちの課題発見の第一歩でした。

開発したプロダクト:社内掲示板サービス
PLAYでは日々の業務連絡に主にSlackを使用しています。Slackは非常に使いやすいツールですが、「情報が流れていってしまう」「常時表示しておきたい内容を固定しづらい」といった、チャットツールならではの特性もあります。
そこで、誰も見ていなかった天井のディスプレイを「社内掲示板」として活用し、自分からアクセスしにいかなくても、自然と社内のニュースや周辺情報が目に入る環境を作れないかというアイデアが生まれました。
■ 掲示板の特徴
- 直感的なUI: ドラッグ&ドロップで必要なブロック(ウィジェット)を配置し、誰でも簡単に掲示板のレイアウトを作成できるようにしました。
- コンテンツの自由度: 天気、電車の運行状況、Qiitaの技術ニュースなど、さまざまなAPIと連携し、社内ならではの情報を自由に共有できるようにしました。
これまで十分に活用されていなかった社内資源に付加価値を与え、社員同士のコミュニケーションのきっかけになることを目指しました。

技術スタック
このプロダクトを、約1ヶ月という研修期間で開発しました。採用した主な技術スタックは以下の通りです。
■ フロントエンド
- 言語:TypeScript, JavaScript
- フレームワーク:React
- その他:Docker
■ バックエンド
- 言語:Ruby, Python
- フレームワーク:Ruby on Rails, FastAPI
- データベース:PostgreSQL
- その他:Docker
私は、フロントからバックエンドまで全てに携わりました。
研修から半年後に実運用へ
技術研修の最後には、集大成として役員に向けてチーム開発の成果発表を行いました。そこでの評判は非常に良かったです。例年では、「技術スタック」や「難しかった」ことに焦点を当て発表を行っていたそうですが、「課題を発見して解決する」というプロセスが評判に繋がったかなと思います。
それから半年が経った頃に私たちが作った社内掲示板を実際に運用しようという話が出ました。
そこから経営管理部情シスGにプロジェクトを引き継ぎました。実際の運用に向けた改良を加えていただき、社内のインフラとして稼働がスタートしました。
現在では、監視カメラの映像だけでなく、社内連絡、落とし物のお知らせ、Qiita記事やPLAY社員へのインタビュー記事などがディスプレイに流れるようになっています。

おわりに
運用が始まる前、私は16階のディスプレイを全く見上げていませんでした。しかし運用が始まった今、業務の合間にふと上を見上げて、そこに流れるQiitaの記事や社内の情報を自然と目で追うようになっています。
「誰も不満に思っていないこと」に目を向け、課題を発見して形にしたアイデアが、実際に社内の景色を変え、日常に少しの便利さを提供できたことは、エンジニアとして何より嬉しい経験でした。
これからも、この「課題発見能力」という視点を忘れずに、日々の業務や開発に邁進していきたいと思います。 最後までお読みいただき、ありがとうございました!