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App Development with Swift の受験をした話

こんにちは。ULIZAサービス部の松原です。
先日、趣味で「App Development with Swift Certified User」および「Associate」を受験しましたので、その体験談をお話ししようと思います。

App Development with Swift とは

「App Development with Swift」は、SwiftとXcodeを使用したアプリ開発の基礎知識を証明するApple認定の資格です。
現在、日本で受験できる科目は、「Certified User」と「Associate」の2つです。

試験概要

科目 App Development with Swift Certified User
   App Development with Swift Associate
試験方式 CBT試験
試験言語 英語
時間 各50分
受験料 各¥10,780

日本での詳しい受験情報は、以下の公式サイトをご覧ください。
https://www.odyssey-com.co.jp/app-dev-with-swift/

教材と勉強法

教材

これらの教材は、すべてApple Book Storeにて無料で入手可能です。ページ数は3冊で合計約2,000ページにもおよび、見出しやサンプルコードも含まれていますが、それでもかなりのボリュームです。

私の勉強法

私は、まず日本語版の「Develop in Swift 探究」を一度通読し、その後英語版の教材を読み進めました。
英語が得意ではないため、1,000ページを超える英語の内容を理解するのは苦労しましたが、サンプルコードは過去の開発経験から結果を予測できたので、実行はスキップして進めました。
また、試験は英語で行われるため、特に英語での表現を意識しながら読み進めるように心がけました。

教材のダウンロードは1ヶ月ほど前にはしていましたが、実際に教材に取り組み始めたのは試験の1週間前でした。
移動中や空き時間を活用して学習し、iPad mini6を使って効率よく進めました。
過去問や模試は残念ながら日本でまだ提供されていないため、教材を読むだけで試験に挑みました。

試験結果

Associate試験結果

Certified User試験結果

幸い、初回で無事合格しました。
試験結果はテストセンターで紙で受け取り、Certiportからデジタル認定証も取得しました。
Certiportではテストセンターで受け取ったものと同じ内容の試験結果をいつでも確認することもできます。 また、Credlyにてデジタル認証バッジも受け取りました。

英語の試験について

正直、試験中は英語の理解に苦労しました。
「試験の言語 英語」のとおり、問題文や指示はすべて英語で、日本語は一切ありませんでした。
事前に英語版の教材を読んで対策をしたものの、内容の多くは苦戦しました。
しかし、SwiftやXcodeの知識さえしっかり身についていれば、出題されるコードに対して英語を読まずとも回答できる場面も多くありました。
英語に不安があっても、知識があれば合格は可能ではないかと思いました。

資格を取得して

資格取得後に大きな変化は正直ありませんが、Apple認定の資格を得たことで自己満足と少しの自信がつきました。
私は約7年間Swiftでの開発をしてきたため、受験を通して新たな知識はあまり得られませんでしたが、Xcodeの機能について気づかなかった便利な機能を知れたのは良い収穫でした。

終わりに

「App Development with Swift」の教材は、非常に丁寧に書かれており、これほど充実した内容が毎年無料で提供される資格試験は珍しいのではないかと思います。 既に開発経験がある方の受験勉強はもちろん、Swiftをこれから学びたい方の最初の1冊目としても非常に役立つ教材だと思います。

「App Development with Swift」の2科目の試験内容自体は、SwiftとXcodeを使った開発経験がある方には難しく感じないと思います。
開発経験によって知識が偏っていたとしても、教材に目を通せばカバーできるかと思います。 Apple認定の資格が日本で受験できるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。